米株erです。
今回はチャーターコミュニケーションズ(CHTR)の銘柄分析を掲載します。
チャーター・コミュニケーションズ株式会社は、米国2位のケーブルテレビ事業者です。同社は、住宅や商業の顧客に娯楽、情報通信ソリューションを提供しています。
このチャーターコミュニケーションズについて業績、キャッシュフロー、財務健全性、配当などの株主還元のデータをグラフ化し、見てみたいと思います。
チャーターコミュニケーションズはどんな会社?
| 会社名 | Charter Communications チャーターコミュニケーションズ |
| ティッカー | CHTR |
| セクター(GICS) | 電気通信サービス |
| サブセクター(GICS) | ケーブル&衛星放送 |
| 設立年 | 1993年 |
| 本社所在地 | 米国コネチカット州スタンフォード |
| 社員数 | 94800 (12月2017) |
| 上場市場 | NASDAQ |
| 指標 | NASDAQ-100 component S&P 100 component S&P 500 Component |
| 決算月 | 12月 |
| 連続増配年 | なし |
チャーターコミュニケーションズの業績は?
2016年から売り上げが急上昇していますが、これは米国ケーブルテレビ4位だったCHTRが2位だったタイム・ワーナー・ケーブルと、6位だったブライト・ハウス・ネットワークスを買収完了したことで3社の売り上げが統合されたことが理由です。
そのため、業績が上がっているというよりは、買収・統合で規模を拡大している状態です。
粗利率は比較的高いです。もともとケーブルテレビ事業は一度契約されれば景気にかかわらず解約されることもなく安定的に利益を出せる事業でした。しかし、近年はネットフリックス等のインターネットメディアに押され、契約者数が減っているため、買収・統合による効率化を図っているわけです。
チャーターコミュニケーションズのキャッシュフローは?
キャッシュフローマージン(売り上げに対する営業CFの割合)は高いですが、前述の買収の影響で2016年に大きくマイナスになっています。
チャーターコミュニケーションズのバランスシートの健全性は?
財務状況は不安定です。
負債比率が非常に高くなった年があったため流動比率がもはや見えませんが、流動比率はここ2、3年も0.2~0.3で推移しており、自転車操業レベルです。しかし、前述の通りケーブルテレビ事業は本来安定した収入を得られるため、まだ事業継続に問題があるわけではないと考えられます。
ここ数年の負債比率は標準的ですが、上昇傾向がみられるのが良くないです。
チャーターコミュニケーションズの配当や自社株買いの推移は?
配当はありません。また、自社株買いは行っていますが、2016年まではほとんど行っておらず、傾向がみられるものではありませんでした。
所感
チャーターコミュニケーションズは2009年に一度破産しており、2010年に再度NASDAQに上場しました。その後買収・統合を進めて効率性を上げる(経費を圧縮する)ことで、インターネットメディアとの競争に対応していますが、ケーブルテレビを解約してインターネット動画配信に切り替える「コードカッティング」が広がっており、契約者数は減っていっています。
ちなみに2017年最も高額報酬を得たCEOランキングでチャーターコミュニケーションズのトーマス・ラトリッジ氏が9801万ドルで1位に輝いています。(NetflixのCEOの約4倍です)
CEOの高額報酬の問題は日産のゴーン氏で話題になっているところですが、アメリカでは当然ながらさらに高額ですね。
業績が良くなっているわけではないのに報酬は非常に高いCEOが率いる企業となっており、これから株主になろうという気にはなれそうにない銘柄です。
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