米株erです。
S&P500銘柄分析の次はラッセル1000銘柄分析ということで各会社の業績グラフを掲載していっていますが、今回はラッセル1000指数についてご説明します。
ラッセル1000の定義
結論から書くとラッセル1000は米国株の時価総額上位1000社の株価から加重平均をとって算出される株式指数(インデックス)です。
米国株の株式指数と言えば日本ではダウ平均やナスダック総合指数が良くニュースで取り上げられ、米国株投資をしている方はS&P500もご存じの方が多いと思います。これらの指数に連動するETF等もあり、インデックス投資をしている方も多いかと思います。
ラッセル1000もそこまで有名ではありませんが米国株の主要な指数の1つとなっており、連動するETFも存在します。フランク・ラッセル社という資産運用会社が策定した指数ですが、この会社はロンドン証券取引所グループに買収され情報サービス部門の1ユニットである「FTSE Russell」という会社になっています。
ラッセル1000、2000、3000の関係
ラッセル1000、2000、3000は以下のような関係です。
ラッセル3000が米国公開株の時価総額上位3000種の時価総額加重平均をとった指数であり、ラッセル1000がその中の上位1000、ラッセル2000が下位2000を示します。
ラッセル3000は米国公開株の約98%をカバーできるといわれています。米国の機関投資家が扱う銘柄数が約3000銘柄であることから指数化されたそうです。
ラッセル1000は直近の成長企業の業績が反映され、逆にラッセル2000は小型株の値動きを示します。ラッセル2000は小型株ファンドのほとんどが参照する指数になっています。小型株は景気に左右されて倒産するような会社も多く、景気に敏感な指数となっています。リスクオフで下落する際の先行指数としても使われているようです。
入れ替えルール
ラッセル1000、2000、3000はそれぞれ1年に1回入れ替えがあります。毎年5月の時価総額でランキングされ、6月に入れ替えが実行されます。(連動するETFも再構成されます)
また、四半期に1回IPO銘柄が追加されます。そのため、ラッセル1000と言いつつ1000を超えるタイミングがあります。また、逆に買収等により上場廃止となり、1000未満となる場合もあります。S&P500にもいくつか含まれていますが、同じ会社の株でも議決権の有無などで複数の株が存在している場合があり、ラッセル1000にも50程度含まれています。そのため、会社数では1000未満になっています。
まとめ
以上のように、ラッセル1000は米国株の時価総額上位1000銘柄です。成長する会社はまずラッセル1000に入り、さらに成長して安定感が出てくるとS&P500に含まれてくるといった流れになります。小型株の中からお宝銘柄を見つけるのも楽しいですが、小型株から頭1つ抜きんでてきた銘柄を探すならラッセル1000を探してみるのも面白いかと思います。
ラッセル1000の銘柄についてどんどん銘柄分析記事を作っていきますので、ぜひご覧ください。
→ラッセル1000銘柄一覧
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