※決算日が誤っていたため修正しました
米株erです。
株価絶好調で登り調子のNIOを買ってみました。後述の通りいつもの分析ではまだまだこれからな銘柄に見えますが評価がどんどん上がってきており、先見の明のある方々はテンバガーを達成しようとしています。このニオ(NIO)について、いつもの分析と買った理由を書いていきます。
米株erは11月からは米国株が再び上昇基調になるのではと考えていたところでもあり、先月末の米国株全体的な下落さえ関係なくに大幅上昇しているNIOの波に乗ってみることにしました。
リスクが大きい小型株なので勢いが続く限りは保持して落ちだしたら早めに損切りを意識しておきたいと思っています。
ニオはどんな会社?
NIO(中国語:蔚来、ピンイン:Wèilái)は、上海に本社を置く電気自動車の設計・開発に特化した中国の自動車メーカー。また、同社はFIAフォーミュラE選手権(FIAフォーミュラE選手権)にも参加しています。
Wikipediaから引用・翻訳
会社名 | NIO Inc. ニオ |
ティッカー | NIO |
セクター | 消費者サイクリック |
設立年 | 2014年 |
本社所在地 | Shanghai, China |
社員数 | 4,000人 |
取引市場・採用指標 | NYSE: NIO (American Depository Receipts) |
決算月 | 12月 |
連続増配年 | – |
ということで、ニオは中国のEV(電気自動車)の会社ですが、NYSE(ニューヨーク証券取引所)に上場しています。昨年までは倒産もうわさされるほどでしたが、今年に入り評価が急上昇しており、富裕層向けの高級車としてのブランドを確立しつつあるようです。
また品質(故障率)の面でも、ある調査ではテスラを含む複数のメーカーを抑えて最も故障が少なかったという結果も出ています。さらに、アフターサービスに力を入れており、年14800元(23万円相当)を支払うと、点検・修理・メンテナンスサービスや、洗車サービス、空港での駐車サービス、運転代行サービスといった様々なサービスがついてきます。
一昔前までの中国メーカーのイメージとはかなり異なり、品質・サービスを追求することで富裕層のファンを作りつつあるようです。NIOは「テスラは顧客へキーを渡すまでが仕事だけれど、NIOはキーを渡してからが仕事だ」と言っているそうです。
ちなみに中国国内の新車販売台数は2019年で2500万台と日本の520万台に対し5倍近い市場規模です。また、保有資産が世界の上位10%に入る中国人富裕層は1億人と、米国人の9900万人を上回っています。ニオが対象とする市場規模は中国だけでもかなり大きいですが、アメリカなど各国に展開し始めています。
ニオの業績は?

2010-12 | 2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | TTM | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
売上高(百万元) | – | – | – | – | – | – | – | – | 4951 | 7825 | 7566 |
営業利益(百万元) | – | – | – | – | – | – | -2603 | -4954 | -9596 | -11079 | -10032 |
粗利率(%) | – | – | – | – | – | – | – | – | -5.2 | -15.3 | -15.2 |
ニオは中国の会社のため金額の単位は中国人民元です。売り上げは大きく増加傾向にありますが、まだ営業利益はマイナスが続いています。

2010-12 | 2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | TTM | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
一株利益(EPS)(元) | – | – | – | – | – | – | -4.15 | -8.92 | -70.23 | -11.08 | -10.18 |
自己資本利益率(ROE)(%) | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – |
まだ利益がマイナスなのでEPSもマイナスです。ROEはデータが見つかりませんでした。
ニオのキャッシュフローは?

2010-12 | 2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | TTM | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
営業CF(百万元) | – | – | – | – | – | – | -2202 | -4575 | -7912 | -8722 | -8722 |
フリーCF(百万元) | – | – | – | – | – | – | -2856 | -5689 | -10556 | -10428 | -10428 |
売上に対する営業CFの割合 | – | – | – | – | – | – | – | – | -159.806 | -111.463 | -115.279 |
キャッシュフローもまだマイナスです。
ニオのバランスシートの健全性は?

2010-12 | 2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | TTM | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
流動比率 (流動負債に対する流動資産の倍率) | – | – | – | – | – | – | 1.20 | 5.13 | 1.42 | 0.52 | 1.16 |
負債比率 (自己資本に対する負債の倍率) | – | – | – | – | – | – | – | – | 0.17 | – | – |
2019年は流動比率が1を切り、危険な水準でしたが、急速に改善してTTMでは当面問題ない水準になっています。負債比率は情報が不足していました。
ニオの配当や自社株買いの推移は?
ニオは無配です。
ニオを買ったわけ
ニオを買った理由は株価が絶好調だからです。上のグラフの通り、年単位の業績推移で見るとまだこれからな銘柄ですが、6月の四半期決算以降、株価はほとんど調整もなく絶好調を維持しています。上に少し書いた通り11月は大統領選の投票日以降は株価上昇傾向と考えているため、好調な波に乗るべく買いました。
もちろん市場規模やニオが期待されている理由について調査しましたが、適正な株価がどのくらいかはわかりません。バブル状態な可能性もあり、先日買ったトレードデスク(TTD)と違って長期保有できるかはわからず、逃げる準備は常に必要と考えています。
11/17米国市場終了後に四半期決算発表があるため、その結果でも期待以上or失望で大きく上下する可能性があります。(昨日のトレードデスク(TTD)の四半期決算は結果を詳しく確認していませんが期待以上に良かった評価なのか、時間外で12%上げています)
以上のように、リスクも大きいですが期待されるリターンも大きいため、注視はしつつも絶好調が維持されることを期待したいところです。
コメント