米株erです。
2020/10現在のダウ平均構成銘柄の業績をまとめてきましたが、その中で特に右肩上がりの成長が目立った銘柄はビザ(V)、ホームデポ(HD)、ユナイテッド・ヘルス(UNH)の3つでした。
(注)グラフの「形」を米株erの独断と偏見で比較した結果です。伸び率の大きさではなく安定して伸びているかに着目しています。
3銘柄の概観
グラフはそれぞれ個別記事をご覧ください。概観としてはどの銘柄も10年前から各指標で成長しており、去年に比べてもコロナ禍の中、同等以上に成長しています。
各指標の10年前との比率は以下です。(2011年とTTMを比較)
ティッカー | 売上 | 営業利益 | 一株利益(EPS) | 営業CF | フリーCF | 一株配当 |
---|---|---|---|---|---|---|
HD | 175% | 286% | 544% | 436% | 503% | 609% |
V | 284% | 331% | 526% | 460% | 472% | 885% |
UNH | 263% | 313% | 434% | 356% | 376% | 1095% |
各指標の1年前との比率は以下です。
ティッカー | 売上 | 営業利益 | 一株利益(EPS) | 営業CF | フリーCF | 一株配当 |
---|---|---|---|---|---|---|
HD | 108% | 105% | 107% | 146% | 159% | 105% |
V | 100% | 98% | 99% | 97% | 97% | 115% |
UNH | 102% | 128% | 124% | 121% | 118% | 108% |
投資するならどの銘柄か?
ビザは直近1年で見るとコロナでの消費減の影響を受けたようです。逆にホームデポは巣ごもり需要で家にお金をかける人が増え、需要が伸びたようです。ただ、一時的な需要とも言えるので需要を先食いしてしまった可能性もあります。そう考えると、ユナイテッド・ヘルスが現状では最も堅調に稼げそうに見えますね。
ただ、3社とも業績に伴って株価も上げています。すでにビザはコロナ前と同等、ホームデポとユナイテッド・ヘルスはコロナ前より20%上昇し史上最高値付近です。10年以上成長し続けているこれらの銘柄なら引き続き数年単位では伸びていくとは考えられますが、短期的には高値掴みになるかもしれません。
そんな中、もう1銘柄、そこそこ安定的に伸びていて、ここ3年は特に業績が上がっているにも関わらず、株価がコロナ前の約20%減と冴えない銘柄を見つけました。
それがインテル(INTC)です。(←クリックで個別記事を開けます)
最近はAMDにシェアを取り返されて来ていると言いますが、分析した各業績指標は良いように見えます。実は2020/7の決算発表の際、次世代の半導体(7nmプロセス半導体)生産が想定の半年遅れ、品質は1年遅れという情報が出て他社に対する優位性が失われていくことが懸念されているようです。「7nmプロセス」が何をもって7nmなのかという計り方は各社違っていたりして、あまり簡単に比較できる話ではないようですが、懸念もうなずけます。
コンピュータ市場はコロナ禍やデジタル化の波で拡大するでしょうし、インテルも狙い目に見えますが、やはり安牌を狙うなら上記3銘柄でしょうか。
ダウ30種を見るとこのような状況ですが、S&P500にはもっと安定成長の会社もあるでしょう。(すでに記事にしたアドビやアクセンチュアもかなり良かったです)今後もS&P500のグラフを掲載していきますのでぜひ見てみてください!
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