米株erです。
今回は60年もの連続増配を続けつつ、安定した業績を出し続けているの3M(MMM)の銘柄分析を掲載します。
3Mは多国籍コングロマリット、ヘルスケア、消費財など様々た分野で活躍する企業です。産業用および民生製品の多様な製品を製造しています。製品は接着剤から、衣料製品、電子機器、カーケア用品まで様々です。
この3Mについて業績、キャッシュフロー、財務健全性、配当などの株主還元のデータをグラフ化し、見てみたいと思います。
3Mはどんな会社?
| 会社名 | 3M Company 3M |
| ティッカー | MMM |
| セクター(GICS) | 資本財・サービス |
| サブセクター(GICS) | コングロマリット |
| 設立年 | 1902年 |
| 本社所在地 | 米国ミネソタ州メープルウッド |
| 社員数 | 91536(2017) |
| 上場市場 | NYSE |
| 指標 | DJIA Component S&P 100 Component S&P 500 Component |
| 決算月 | 12月 |
| 連続増配年 | 60年(配当王銘柄) |
3Mの業績は?
少しずつではありますが売り上げを伸ばしています。何より粗利率が50%近くとかなり高く、事業基盤が安定していることがわかります。
また、ROEもかなり高く、あまり設備投資しなくとも効率的に売り上げにつなげているようです。
3Mのキャッシュフローは?
キャッシュフローも安定しています。キャッシュフローマージン(売り上げに対する営業CFの割合)が十分高く、また金額もゆっくりと増加しています。
3Mのバランスシートの健全性は?
財務状況も健全と言えます。流動比率は1倍以上が望ましく、負債比率は低いほうが安定です。
流動比率は2に近く安定しています。負債比率が上がってきていますが、元々が非常に低いだけで標準的な水準です。
3Mの配当や自社株買いの推移と株価の推移は?
配当王銘柄ですので、当然配当は上がり続けています。リーマンショック後しばらくは配当王の意地で上げているような微妙な増配ですが、2014年以降は景気の回復に従って高い増配率になっています。そのため、10年間で配当は2.5倍ほどになっています。
自社株買いも積極的で、ここ5年はむしろ配当よりも大きく自社株買いによる還元を行っています。5年間で200億ドルを超えるとてつもない規模になっています。
配当性向は上がってきていますが、キャッシュフローを考えると問題ない範囲です。配当王を超えたら次は何の称号かわかりませんが、今後も増配を続けていくとみられます。
所感
1902年創業の老舗企業である3Mですが、現在においても十分な成長を続ける超安定企業です。株主還元も積極的に行っており、今後も期待できます。
配当だけでなく自社株買いでも還元しているので、配当と値上がり両方を狙った投資が可能な企業と言えます。
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