米株erです。
今回はHewlett-Packardから分割されたヒューレットパッカードエンタプライズ(HPE)の銘柄分析を掲載します。
ヒューレット・パッカードエンタープライズ株式会社は、元のHewlett-Packard CompanyがHP Inc.(ティッカー:HPQ)に社名を変更した際に分割された会社です。
会社などでHP社のパソコンを使ったことがある方も多いかと思いますが、今回紹介するHPEはサーバやストレージなどのエンタープライズ向け事業を行う会社としてスタートしています。
HPEはサーバ、ストレージ、ネットワーキングおよび技術サービスを提供する通信機器会社であり、同社の事業セグメントは、エンタープライズ・グループ、ソフトウェア、エンタープライズサービス、金融サービスおよびコーポレート・インベストメンツです。
このヒューレットパッカードエンタプライズについて業績、キャッシュフロー、財務健全性、配当などの株主還元のデータをグラフ化し、見てみたいと思います。
ヒューレットパッカードエンタプライズはどんな会社?
会社名 | Hewlett Packard Enterprise ヒューレットパッカードエンタプライズ |
ティッカー | HPE |
セクター(GICS) | 情報技術 |
サブセクター(GICS) | テクノロジー・ハードウェア、ストレージ&周辺機器 |
設立年 | 2015年 |
本社所在地 | 米国カリフォルニア州パロアルト |
社員数 | 66,000(2017) |
上場市場 | NYSE |
指標 | S&P 500 component |
決算月 | 10月 |
連続増配年 | 2年 |
ヒューレットパッカードエンタプライズの業績は?
2017年にがくんと売り上げや利益が落ち込んでいますが、これは非中核ソフトウェア事業を切り離し、マイクロフォーカスと統合させた影響です。HPはもともと総合IT企業でしたが、どんどん事業を分社・売却してスリム化しています。
ヒューレットパッカードエンタプライズのキャッシュフローは?
売り上げに対する営業CFの割合(キャッシュフローマージン)はそこそこです。2017年はフラッシュメーカーの買収等でフリーキャッシュフローが落ち込んだようです。
それ以降もギリギリプラスなので、フリーキャッシュフローで遊ばせることなく積極的に投資に使っているようです。
ヒューレットパッカードエンタプライズのバランスシートの健全性は?
流動比率は1倍以上が望ましく、負債比率は低いほうが安定なため、健全です。特にいうことはありません。
ヒューレットパッカードエンタプライズの配当や自社株買いの推移と株価の推移は?
配当は増配を続けています。また、実は配当よりも自社株買いで多く還元している企業です。
ここ4年で100億ドルを超えており、かなり大きな金額になっています。
所感
HPEは分社後もスリム化・専門化を進めています。買収も積極的に行っており、次の形を模索しています。分社化当初10ドルほどだった株価は2018年に20ドル近くまで上昇しており、分社化後の成長に高い評価が得られています。
その後上がりすぎた調整や世界的な株安の影響もあり、2019/1現在で14ドル付近になっています。
さらに変身を続けて成長していけるのかどうなのか、まだまだ安定というよりも変化に期待する銘柄と言えそうです。
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