米株erです。
今回はエンビスタ ホールディングス(NVST)の業績・配当をグラフ化し掲載します。最後にリアルタイムの株価チャートも掲載します。
エンビスタは、インプラント、矯正歯科、デジタルイメージング技術など、歯科用製品業界で最も魅力的な分野のいくつかで重要な市場ポジションを持つ、世界最大級の歯科用製品メーカーの一つです。エンビスタは、歯科医療従事者向けに、歯科用消耗品、機器、サービスなどの包括的なポートフォリオを開発、製造、販売しており、歯科疾患の診断、治療、予防、審美性の向上など、歯科医師の臨床ニーズの約90%をカバーしています。当社の事業会社であるノーベルバイオケアシステムズ、オームコ、KaVo Kerrは、歯科用品業界最大級の商業組織とディーラーパートナーを通じて、150カ国以上の100万人以上の歯科医師にサービスを提供しています。2020年の総売上高は23億ドルで、そのうち約74%が消耗品、サービス、スペアパーツの売上に由来しています。
歯科市場には魅力的な世俗的な推進力があり、今後数年間はそれが成長を牽引すると考えています。これには、世界的な歯科医院のデジタル化が含まれており、歯科医師が患者の診断と治療を行う方法を変革し、より良い臨床結果をもたらしています。さらに、歯科業界の将来の成長は、人口の高齢化、特に新興市場での歯科治療の普及率の低さ、技術革新の増加による複雑な治療へのアクセスの改善、審美歯科の需要の増加、そして世界的に普及率と治療へのアクセスの増加を促進すると予想されるデンタルサービスオーガニゼーション(DSO)の成長によって牽引されると考えています。矯正歯科とインプラントはいずれも世界的に市場浸透率が10%未満であり、当社が大きな市場プレゼンスを持つ分野です。感染症予防もまた、ヘルスケア業界の重要な成長ドライバーです。当社は、新興国市場における歯科医療のリーディングプロバイダーです。2020年、当社の売上高の22%にあたる5億1300万ドルを新興市場から得ました。これらの市場における当社の規模の拡大は、2020年の売上高が2億3,500万ドルに達した大中華圏など、十分に浸透していない市場への戦略的投資によって推進されてきました。また、大中華圏戦略の主要な要素を他の新興市場でも再現し、これらの地域での歯科医療へのアクセス拡大に伴う将来の成長の可能性から利益を得ようとしています。
Form10-Kから引用・翻訳
このエンビスタ ホールディングスについて業績、キャッシュフロー、財務健全性、配当などの株主還元のデータをグラフ化し、見てみたいと思います。
エンビスタ ホールディングスはどんな会社?
エンビスタ ホールディングスの基本情報は以下の通りです。
| 会社名 | Envista Holdings Corporation エンビスタ ホールディングス |
| ティッカー | NVST |
| セクター | ヘルスケア |
| サブセクター(インダストリー) | 医療機器・消耗品 |
| 本社所在地 | 200 S Kraemer Blvd Bldg E, Brea, CALIFORNIA, US |
| 社員数 | 12500人 |
| 取引市場・採用指標 | NYSE: NVST |
| 決算月 | 12月 |
| 連続増配年 | – |
エンビスタ ホールディングスの業績は?
業績は主に売上高と営業利益、粗利率からわかります。
売上高と営業利益は高くいほど、また成長しているほど良いです。粗利率は高いほど安定して稼げる事業であることを示しています。
一株利益が高いほど株主が投資する価値も高く、自己資本利益率が高いほど投資された資金をもとに効率よく稼いでいることがわかります。

| 2010-12 | 2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | TTM | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高(百万ドル) | – | – | – | – | – | – | 2785 | 2811 | 2845 | 2751 | 2270 |
| 営業利益(百万ドル) | – | – | – | – | – | – | 403 | 387 | 298 | 278 | 15 |
| 粗利率(%) | – | – | – | – | – | – | 57.5 | 57.7 | 56.3 | 55 | 51.1 |

| 2010-12 | 2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | TTM | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 一株利益(EPS)(ドル) | – | – | – | – | – | – | 1.76 | 1.95 | 1.49 | 1.60 | -0.12 |
| 自己資本利益率(ROE)(%) | – | – | – | – | – | – | – | 6.03 | 4.47 | 5.2 | -0.54 |
エンビスタ ホールディングスのキャッシュフローは?
事業の規模や拡大、縮小傾向はキャッシュフロー、すなわちお金の流れがどれだけ大きいかからわかります。
キャッシュフローは金額が高く、また売り上げに対する割合が高いほど効率的に稼いでいることがわかります。

| 2010-12 | 2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | TTM | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF(百万ドル) | – | – | – | – | – | – | 417 | 359 | 400 | 398 | 278 |
| フリーCF(百万ドル) | – | – | – | – | – | – | 367 | 310 | 327 | 319 | 227 |
| 売上に対する営業CFの割合 | – | – | – | – | – | – | 14.9731 | 12.7713 | 14.0598 | 14.4675 | 12.2467 |
エンビスタ ホールディングスのバランスシートの健全性は?
バランスシートが健全なのか、つまり負債等が事業継続の障害にならないかは流動比率や負債比率からわかります。
流動比率は1以上なら1年以内の支払いに問題ないことを示し、負債比率は低いほど返済不履行になる恐れが低いです。
しかし、成長を続けていたり顧客からの支払いが滞る可能性が低い事業なら流動比率1以下でも問題なく、負債比率が高くても増えていっていなければ効率よく負債を利益に変えているとも言えます。

| 2010-12 | 2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | TTM | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 流動比率 (流動負債に対する流動資産の倍率) | – | – | – | – | – | – | – | 1.26 | 1.23 | 1.41 | 2.08 |
| 負債比率 (自己資本に対する負債の倍率) | – | – | – | – | – | – | – | – | – | 0.43 | 0.54 |
エンビスタ ホールディングスの配当や自社株買いの推移と株価チャートは?
企業が株主還元に積極的かどうかは配当による直接的な還元や自社株買いによる株価押し上げの傾向からわかります。
配当や自社株買いを安定的に行っているほど株主への還元意識が高いと言えます。
配当利回りだけでなく、自社株買いによる還元も合わせて見るとその銘柄の実質的な利回りがわかります。
ただし、配当性向が80%以上など高くなりすぎると無理をしている状態になり将来の減配の恐れがあります。
また、利益を次の投資に使い事業を拡大し続けて株価を上げることで株主還元するという方針をとり、配当なしとしている企業もあります。
エンビスタ ホールディングスは無配です。




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