米株erです。
米国株でマイナーな銘柄を買いたいときに一部の証券会社でしか取り扱いがない場合があります。Twitterなどを見る限り米国株投資ではSBI証券やマネックス証券、楽天証券などがよく使われていて、Amazonなどの1単元が高い銘柄を買う場合は単元株未満で買えるPaypay証券(旧One Tap BUY)なども使われているようです。
マネックス証券は銘柄追加の要望を受け付けるなど、取り扱い銘柄の充実に力を入れているようです。では、いったいどれだけ差があるのかを確認したいときにどうすればよいでしょうか。
今回は取り扱い銘柄一覧のページから一気に情報を抽出して比較する方法を書きたいと思います。
取り扱い銘柄一覧のページ
各証券会社で取り扱い銘柄一覧のページが用意されています。
- SBI証券:米国株式、米国ETF、ADR銘柄
- マネックス証券:米国株取引>取扱銘柄(個別株)
- 楽天証券:米国株式
SBI証券は全銘柄を一覧で見ることができますが、マネックス証券や楽天証券はページが分かれています。ただ、楽天証券は「CSV出力」ボタンをクリックすると全件ダウンロードできるため、これを使えば全件抽出可能です。
では、マネックス証券はどうすればよいでしょうか。
マネックス証券の取り扱い銘柄を全件抽出して比較する
PCでブラウザにChromeを使っている前提で全件抽出の手順を示します。
まず取扱銘柄(個別株)のページにアクセスし「F12」キーで「デベロッパーツール」を開きます

「Ctrl」+「Shift」+「F」キーで「Search」タブを開きます

検索ボックスに「doSearch」と入力して「Enter」キーを押し、検索結果の1つ目をクリックします

「iPageKensu = 20;」で1ページの表示件数が20件に制限されているので取扱件数(キャプチャ時点では3710件)より大きな数字に変えて「Ctrl」+「S」キーで保存します

「F12」キーでデベロッパーツールを閉じ、「次へ」ボタンをクリックします

1件も表示されないページになるので「前へ」ボタンをクリックします

1ページに全件表示されたので「Ctrl」+「A」キーで全選択し、「Ctrl」+「C」キーでコピーします

あとはエクセルなどに貼って簡単に比較など可能ですが、ここではGoogleスプレッドシートに「Ctrl」+「V」キーで貼り付けます

不要な行を削除し、SBI証券の取り扱い一覧からも貼り付け、比較用の数式を入力します

「filter」関数を使ってティッカーが重複していない行を抜き出すと差分が確認できます。
画像では「=filter(B2:F3713,countif(H2:H3723,B2:B3713)=0)」でマネックス証券だけで取り扱いがある銘柄を抽出しています。
=filter(マネックス証券の表の範囲,countif(SBI証券のティッカー列,マネックス証券のシンボル列)=0)
とすることでSBI証券のティッカー列に存在しないマネックス証券のシンボルの行だけを抽出できます。逆にSBI証券だけで取り扱いがある銘柄は
=filter(SBI証券の表の範囲,countif(マネックス証券のシンボル列,SBI証券のティッカー列)=0)
とすれば抽出できます。
※範囲選択する際は「Ctrl」キーを押しながら「↑」「↓」「←」「→」キーを押すことで入力済みセルをとばして一気に移動・選択が可能です。
マネックス証券とSBI証券の取扱銘柄の比較結果
上記の方法でマネックス証券とSBI証券の米国株取り扱い銘柄を比較したところ、以下の結果でした。(2021/2/12時点)
※SBIのページにはETFも記載がありましたがマネックス側はなかったのでETFは除いています
結果を見ると、どちらも取り扱い有り無しそれぞれあるので一概にどちらが取り扱いが多いとは言えないようです。より幅広く投資したい場合、SBI証券もマネックス証券も両方口座開設しておくのがよさそうです。
ちなみに、Paypay証券(旧One Tap BUY)は人気銘柄が厳選されているようで取扱銘柄は多くありません。ただ、S&P500に限らずROKUやZOOMといった話題の銘柄は入っていました。
おまけ:今回使ったスプレッドシート
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