米株erです。
今回はバフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイが2018年の第3四半期に40億ドルを新規買いしたJPモルガンチェース(JPM)の銘柄分析を掲載します。
JPモルガン・チェースは、投資銀行業務、コマーシャル・バンキング、トレジャリー・証券サービス、資産管理、小売、金融サービス、およびクレジットカード業務に従事しています。
このJPモルガンチェースについて業績、キャッシュフロー、財務健全性、配当などの株主還元のデータをグラフ化し、見てみたいと思います。
JPモルガンチェースはどんな会社?
会社名 | JPMorgan Chase & Co. JPモルガンチェース |
ティッカー | JPM |
セクター(GICS) | 金融 |
サブセクター(GICS) | 各種金融 |
設立年 | 2000年 |
本社所在地 | アメリカニューヨーク州ニューヨーク270パークアベニュー |
社員数 | 25万(2018) |
上場市場 | NYSE |
指標 | DJIA Component S&P 100 Component S&P 500 Component |
決算月 | 12月 |
連続増配年 | 8年 |
JPモルガンチェースの業績は?
※銀行の場合営業利益という指標が損益計算書上にないため、純利益を掲載しています。
売り上げはほとんど変化ありませんが、純利益が少しずつ伸びており、EPSやROEは順調に伸びています。これはJPMがアメリカ最大の銀行であることによる規模の経済と、デジタルバンキングへの移行によるコスト削減によるところが大きくなっています。
業界平均と比べてもJPMの効率性が目立ちます。
指標 | JPM2018第3四半期 | 業界平均 |
資産収益率(ROA) | 1.3% | 0.9% |
自己資本利益率(ROE) | 14% | 8.7% |
運用コスト/収益 | 57% | 60%以 |
JPモルガンチェースのキャッシュフローは?
銀行業の場合、投資等による利益が大きく営業キャッシュフロー等ではあまり実態を表せないため省略します。
JPモルガンチェースのバランスシートの健全性は?
負債比率は十分低いです。銀行に対しては通常の企業とは異なる安全基準が設定されており、特にJPMやBACのような戦略的に重要な銀行にはより高い安全基準が設定されています。
CET1と呼ばれる基準では世界の銀行の最低CET1が7%に対して9.5%が求められており、JPMは十分に高い12.9%を満たしています。そのため、財務上はリーマンショック級のことが起きても十分耐えられる状態です。
JPモルガンチェースの配当や自社株買いの推移と株価の推移は?
リーマンショックによって減配してしまいましたが、その後順調に増加しています。自社株買いも配当以上に行っており、株主還元に積極的です。
所感
JPモルガンチュースはJPモルガンとチュースが合併してできた世界最大規模の銀行です。リーマンショックの影響は避けられなかったようですが、その後の業務効率化は順調で、株主還元にも積極的です。
2019/1現在では2018年末からの値下がりからまだ十分に回復できておらず、バークシャーが買ったより安い価格で購入可能です。バフェット氏の投資にも失敗はありますが、長期的に期待できる銘柄として新規買いされており、業績の状況を踏まえても、将来性は高そうです。
コメント