米株erです。
今回はアイオニス ファーマシューティカルズ(IONS)の業績・配当をグラフ化し掲載します。最後にリアルタイムの株価チャートも掲載します。
私たちは、RNAを標的とした治療法のリーダーであり、私たちの医薬品が新しい市場を開拓し、治療の基準を変え、壊滅的な疾患を持つ人々の生活を変えていくと信じています。当社の臨床パイプラインは、ファースト・イン・クラスまたはベスト・イン・クラスの医薬品として、幅広い疾患に対応しています。当社は主に、神経領域と心血管領域の2つのコアフランチャイズに注力しています。当社の商業製品であるSPINRAZA、TEGSEDI、WAYLIVRAは、世界の主要市場で承認されています。後期パイプラインでは、SOD1-ALSに対するトフェルセン、ハンチントン病に対するトミナセン、トランスサイレチン(TTR)アミロイドーシスに対するIONIS-TTR-LRx、家族性カイロミクロン血症症候群(FCS)に対するIONIS-APOCIII-LRx、リポタンパク質(A)(Lp(a))が原因の心血管疾患に対するペラカルセンの5つの薬剤について、6つの第3相試験が進行中です。
2020年は、アイオニスにとって変革の年でした。新たなリーダーシップと、完全所有のパイプラインから医薬品を商業化するための新たな戦略により、最も成功したバイオテクノロジー企業の一つになるという目標に向けて重要な一歩を踏み出しました。当社は、商業能力に投資し、完全所有のパイプラインを拡大しましたが、Akcea Therapeutics社の買収(Akcea Acquisition)によってこれを加速させました。Akcea Therapeutics社の買収により、当社は1つの会社としてより強く、より効率的になり、将来的にさらに大きな成功を収めることができるようになったと考えています。当社は、2つのフェーズ3試験を開始し、6つの医薬品の臨床的概念実証の結果を報告しました。また、10件以上の第2相試験を開始し、中盤のパイプラインを進展させました。そのうち4件は当社が所有する医薬品によるものです。また、2020年には、アンチセンス医薬品を安全かつ効果的に肺に送達できることを実証し、当社の技術の範囲を拡大しました。当社はこれらすべてを達成し、COVID-19パンデミックという厳しい環境下でも、売上高7億2,930万ドル、年末の現金残高19億ドルと、2020年の財務ガイダンスを達成しました。
複数の収益源により、当社は相当な財務力を有しています。このような強固な財務基盤があるからこそ、完全自社開発のパイプライン、商業能力の強化、技術の拡大という3つの主要分野への内部投資を中心とした資本配分戦略を実行することができます。これらの分野に投資することで、2026年に12品目以上の製品を販売するという目標に近づき、患者さんと株主の皆様に最大の価値を提供できると考えています。
Form 10-Kから引用・翻訳
このアイオニス ファーマシューティカルズについて業績、キャッシュフロー、財務健全性、配当などの株主還元のデータをグラフ化し、見てみたいと思います。
アイオニス ファーマシューティカルズはどんな会社?
アイオニス ファーマシューティカルズの基本情報は以下の通りです。
会社名 | Ionis Pharmaceuticals Inc アイオニス ファーマシューティカルズ |
ティッカー | IONS |
セクター | ヘルスケア |
サブセクター(インダストリー) | バイオテクノロジー |
本社所在地 | 2855 Gazelle Ct, Carlsbad, CALIFORNIA, US |
社員数 | 817人 |
取引市場・採用指標 | NASDAQ: IONS |
決算月 | 12月 |
連続増配年 | – |
アイオニス ファーマシューティカルズの業績は?
業績は主に売上高と営業利益、粗利率からわかります。
売上高と営業利益は高くいほど、また成長しているほど良いです。粗利率は高いほど安定して稼げる事業であることを示しています。
一株利益が高いほど株主が投資する価値も高く、自己資本利益率が高いほど投資された資金をもとに効率よく稼いでいることがわかります。

2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | 2020-12 | TTM | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
売上高(百万ドル) | 99 | 102 | 147 | 214 | 284 | 347 | 508 | 600 | 1123 | 729 | 729 |
営業利益(百万ドル) | -71 | -69 | -52 | -48 | -76 | -46 | 25 | -61 | 366 | -172 | -172 |
粗利率(%) | 100 | – | – | – | – | – | – | 99.7 | 99.6 | 98.4 | 98.4 |

2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | 2020-12 | TTM | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
一株利益(EPS)(ドル) | -0.85 | -0.65 | -0.55 | -0.33 | -0.74 | -0.50 | 0.15 | 2.07 | 2.08 | -3.23 | -3.23 |
自己資本利益率(ROE)(%) | -40.77 | -36.97 | -21.61 | -12.26 | -38.5 | -57.64 | 4.49 | 40.16 | 23.54 | -39.01 | -39.01 |
アイオニス ファーマシューティカルズのキャッシュフローは?
事業の規模や拡大、縮小傾向はキャッシュフロー、すなわちお金の流れがどれだけ大きいかからわかります。
キャッシュフローは金額が高く、また売り上げに対する割合が高いほど効率的に稼いでいることがわかります。

2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | 2020-12 | TTM | |
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営業CF(百万ドル) | -115 | 2 | 63 | 6 | 21 | -112 | 174 | 603 | 346 | 36 | 36 |
フリーCF(百万ドル) | -126 | -3 | 58 | -5 | 9 | -124 | 136 | 585 | 309 | -5 | -5 |
売上に対する営業CFの割合 | -116.162 | 1.96078 | 42.8571 | 2.80374 | 7.39437 | -32.2767 | 34.252 | 100.5 | 30.8103 | 4.93827 | 4.93827 |
アイオニス ファーマシューティカルズのバランスシートの健全性は?
バランスシートが健全なのか、つまり負債等が事業継続の障害にならないかは流動比率や負債比率からわかります。
流動比率は1以上なら1年以内の支払いに問題ないことを示し、負債比率は低いほど返済不履行になる恐れが低いです。
しかし、成長を続けていたり顧客からの支払いが滞る可能性が低い事業なら流動比率1以下でも問題なく、負債比率が高くても増えていっていなければ効率よく負債を利益に変えているとも言えます。

2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | 2020-12 | TTM | |
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流動比率 (流動負債に対する流動資産の倍率) | 4.73 | 5.70 | 7.52 | 7.25 | 5.62 | 5.96 | 5.20 | 7.87 | 9.97 | 3.65 | 3.65 |
負債比率 (自己資本に対する負債の倍率) | 1.26 | 1.21 | 0.60 | 1.76 | 2.35 | 5.90 | 1.83 | 0.60 | 0.53 | 0.64 | 0.64 |
アイオニス ファーマシューティカルズの配当や自社株買いの推移と株価チャートは?
企業が株主還元に積極的かどうかは配当による直接的な還元や自社株買いによる株価押し上げの傾向からわかります。
配当や自社株買いを安定的に行っているほど株主への還元意識が高いと言えます。
配当利回りだけでなく、自社株買いによる還元も合わせて見るとその銘柄の実質的な利回りがわかります。
ただし、配当性向が80%以上など高くなりすぎると無理をしている状態になり将来の減配の恐れがあります。
また、利益を次の投資に使い事業を拡大し続けて株価を上げることで株主還元するという方針をとり、配当なしとしている企業もあります。
アイオニス ファーマシューティカルズは無配です。
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