米株erです。
今回はファイブ9(FIVN)の業績・配当をグラフ化し掲載します。最後にリアルタイムの株価チャートも掲載します。
ファイブナインは、コンタクトセンター向けインテリジェントクラウドソフトウェアのパイオニアであり、リーディングプロバイダーです。当社は「クラウドで生まれた」会社であり、創業以来、クラウドでのプラットフォームの提供に特化し、従来のオンプレミスのコンタクトセンターシステムを置き換えることで、大きな市場を破壊してきました。コンタクトセンターは、組織と顧客との間の重要な交流の拠点であり、顧客サービス、販売、マーケティング戦略を成功させるために不可欠なものです。当社の使命は、企業がコンタクトセンターを優れた顧客エンゲージメントセンターへと変革し、ビジネスの俊敏性を向上させ、コンタクトセンター運営のコストと複雑さを大幅に削減することです。当社の専用に構築された拡張性と安全性に優れたバーチャル・コンタクト・センター(VCC)クラウドプラットフォームは、コンタクトセンターに関連するカスタマーサービス、セールス、マーケティングの幅広い機能を可能にする使いやすいアプリケーションの包括的なスイートを提供しています。当社は、クラウド・コンタクトセンター市場のリーダーとしての地位を確立し、年間2,000社以上の顧客とその顧客との間で60億分以上の通話を促進しています。ソフトウェアとテレフォニーを統合し、クラウドで提供される単一の統一プラットフォームにすることで、大きな優位性が生まれると確信しています。
当社の販売モデルは、大規模な機会に当社のソリューションを販売するフィールドセールスチームと、小規模な機会に当社のソリューションを販売するテレセールスチームで構成されています。当社は、効果的に販売機会を特定し、適格性を確認し、クロージングするように設計された、実証済みの高速でメトリクス主導の販売およびマーケティング戦略を開発しました。この市場参入戦略を補完するために、当社はテクノロジーおよびシステムインテグレータのパートナーや独立系ソフトウェアベンダーからなる大規模なエコシステムを構築し、市場での当社のソリューションの認知度を高め、新規および既存のクライアントとの追加販売機会を促進するのに貢献しています。また、当社はマスターセールスエージェントのネットワークを構築し、新規顧客に当社のソリューションを販売する販売リードや再販業者を提供しています。このネットワークは、新規顧客の獲得に役立っています。当社の再販業者は、国内および国際市場での拡大を支援してくれました。
当社のソリューションは、主にエージェントの座席数と利用時間に応じた定期的なサブスクリプション、およびお客様が導入する特定の機能やアプリケーションに基づいたSaaS(Software-as-a-Service)ビジネスモデルで提供されています。Form10-Kから引用・翻訳
このファイブ9について業績、キャッシュフロー、財務健全性、配当などの株主還元のデータをグラフ化し、見てみたいと思います。
ファイブ9はどんな会社?
ファイブ9の基本情報は以下の通りです。
会社名 | Five9 Incinary ファイブ9 |
ティッカー | FIVN |
セクター | 情報技術 |
サブセクター(インダストリー) | ソフトウェアインフラストラクチャ |
本社所在地 | 4000 Executive Pkwy Ste 400, San Ramon, CALIFORNIA, US |
社員数 | 1210人 |
取引市場・採用指標 | NASDAQ: FIVN |
決算月 | 12月 |
連続増配年 | – |
ファイブ9の業績は?
業績は主に売上高と営業利益、粗利率からわかります。
売上高と営業利益は高くいほど、また成長しているほど良いです。粗利率は高いほど安定して稼げる事業であることを示しています。
一株利益が高いほど株主が投資する価値も高く、自己資本利益率が高いほど投資された資金をもとに効率よく稼いでいることがわかります。

2010-12 | 2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | TTM | |
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売上高(百万ドル) | – | 43 | 64 | 84 | 103 | 129 | 162 | 200 | 258 | 328 | 399 |
営業利益(百万ドル) | – | -7 | -17 | -28 | -36 | -21 | -7 | -6 | 7 | 3 | -12 |
粗利率(%) | – | 43.1 | 38.4 | 42 | 47 | 53.8 | 58.7 | 58.5 | 59.6 | 59 | 58.2 |

2010-12 | 2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | TTM | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
一株利益(EPS)(ドル) | – | -0.24 | -0.58 | -0.68 | -1.00 | -0.52 | -0.23 | -0.16 | – | -0.08 | -0.54 |
自己資本利益率(ROE)(%) | – | – | – | – | -172.99 | -75.96 | -41.9 | -23.25 | -0.23 | -2.68 | -15.48 |
ファイブ9のキャッシュフローは?
事業の規模や拡大、縮小傾向はキャッシュフロー、すなわちお金の流れがどれだけ大きいかからわかります。
キャッシュフローは金額が高く、また売り上げに対する割合が高いほど効率的に稼いでいることがわかります。

2010-12 | 2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | TTM | |
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営業CF(百万ドル) | – | -1 | -8 | -21 | -24 | -13 | 7 | 11 | 39 | 51 | 64 |
フリーCF(百万ドル) | – | -4 | -11 | -22 | -25 | -14 | 6 | 8 | 29 | 32 | 37 |
売上に対する営業CFの割合 | – | -2.32558 | -12.5 | -25 | -23.301 | -10.0775 | 4.32099 | 5.5 | 15.1163 | 15.5488 | 16.0401 |
ファイブ9のバランスシートの健全性は?
バランスシートが健全なのか、つまり負債等が事業継続の障害にならないかは流動比率や負債比率からわかります。
流動比率は1以上なら1年以内の支払いに問題ないことを示し、負債比率は低いほど返済不履行になる恐れが低いです。
しかし、成長を続けていたり顧客からの支払いが滞る可能性が低い事業なら流動比率1以下でも問題なく、負債比率が高くても増えていっていなければ効率よく負債を利益に変えているとも言えます。

2010-12 | 2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | TTM | |
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流動比率 (流動負債に対する流動資産の倍率) | – | – | 0.88 | 1.82 | 2.74 | 1.47 | 2.20 | 2.35 | 6.96 | 5.78 | 9.32 |
負債比率 (自己資本に対する負債の倍率) | – | – | – | 22.01 | 0.95 | 0.83 | 1.28 | 0.85 | 1.41 | 1.09 | 2.48 |
ファイブ9の配当や自社株買いの推移と株価チャートは?
企業が株主還元に積極的かどうかは配当による直接的な還元や自社株買いによる株価押し上げの傾向からわかります。
配当や自社株買いを安定的に行っているほど株主への還元意識が高いと言えます。
配当利回りだけでなく、自社株買いによる還元も合わせて見るとその銘柄の実質的な利回りがわかります。
ただし、配当性向が80%以上など高くなりすぎると無理をしている状態になり将来の減配の恐れがあります。
また、利益を次の投資に使い事業を拡大し続けて株価を上げることで株主還元するという方針をとり、配当なしとしている企業もあります。
ファイブ9は無配です。
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