米株erです。
今回はエクイトランス ミッドストリーム(ETRN)の業績・配当をグラフ化し掲載します。最後にリアルタイムの株価チャートも掲載します。
Equitrans Midstream社は、米国最大級の天然ガス集荷会社であり、アパラチア盆地に重要な送電網を保有しています。ペンシルバニア州の法人であるEquitrans Midstreamは、2018年11月12日に独立した株式公開会社となりました。
当社は、EQMの支配を通じて、ペンシルバニア州、ウェストバージニア州、オハイオ州の顧客に3つの主要な資産を通じて中流サービスを提供しています。井戸やその他の受取地点から天然ガスを送電パイプラインに供給する集水システム、地元の需要家や長距離の州間パイプラインに天然ガスを供給し、需要市場へのアクセスを可能にする送電・貯蔵システム、そして水道パイプライン、貯水施設、ポンプ場、テイクポイント施設、測定施設で構成され、井戸の完成作業をサポートし、再利用や廃棄のために還流水や生成水を回収する水道システムです。
当社は、EQMから独立した事業を行っていません。当社の現金生成資産は、EQM社に対する持分のみであります。2019年12月31日現在、当社は、EQMの支配を通じて、天然ガスの採集、送電、貯蔵サービスの大部分を、一般的に毎月の固定予約料を含む長期の固定契約の下で提供しています。EQT Global GGA発効時(注18に定義)において、15年のEQT Global GGAは、固定契約の下で固定予約料を規定していたEQTとの14のギャザリング契約と、MVPプロジェクトのサービス開始日以降に段階的に増加する新たな3.0 Bcf/日のMVCに取って代わられています。この契約構造は、当社のキャッシュフローの安定性を高め、商品価格リスクへの直接的なエクスポージャーを制限しています。2019年12月31日に終了する年度については、当社の収益の約58%が確定予約料から得られています。当社が確定契約を締結しているまだ完全に建設されていない拡張プロジェクトから予想される将来のキャパシティからの予測契約収入を含む予測契約収入の合計に基づき、当社の確定ギャザリング契約及び確定送電・貯蔵契約は、2019年12月31日現在、加重平均残存期間がそれぞれ約11年及び約14年となっています。
EQMの事業は、主にペンシルバニア州南西部、ウェストバージニア州北部、オハイオ州南東部を中心に展開しており、これらの地域はマーセラス・シェール、ユティカシェールとして知られる天然ガスのシェールプレイの戦略的立地となっています。これらの地域は、2019年12月31日現在、当社の最大の顧客であり、関連当事者でもあるEQTの主要営業地域でもあります。2019年12月31日に終了した年度において、EQTは当社の収益の約69%を占めています。Form 10-Kから引用・翻訳
このエクイトランス ミッドストリームについて業績、キャッシュフロー、財務健全性、配当などの株主還元のデータをグラフ化し、見てみたいと思います。
エクイトランス ミッドストリームはどんな会社?
エクイトランス ミッドストリームの基本情報は以下の通りです。
会社名 | Equitrans Midstream Corporation エクイトランス ミッドストリーム |
ティッカー | ETRN |
セクター | エネルギー |
サブセクター(インダストリー) | 石油・ガス中流 |
本社所在地 | 625 Liberty Avenue, Suite 2000, Pittsburgh, PENNSYLVANIA, US |
社員数 | 800人 |
取引市場・採用指標 | NYSE: ETRN |
決算月 | 12月 |
連続増配年 | – |
エクイトランス ミッドストリームの業績は?
業績は主に売上高と営業利益、粗利率からわかります。
売上高と営業利益は高くいほど、また成長しているほど良いです。粗利率は高いほど安定して稼げる事業であることを示しています。
一株利益が高いほど株主が投資する価値も高く、自己資本利益率が高いほど投資された資金をもとに効率よく稼いでいることがわかります。

2010-12 | 2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | TTM | |
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売上高(百万ドル) | – | – | – | – | – | 633 | 732 | 896 | 1495 | 1630 | 1570 |
営業利益(百万ドル) | – | – | – | – | – | 449 | 525 | 543 | 990 | 1071 | 971 |
粗利率(%) | – | – | – | – | – | 92.1 | 91.4 | 88.6 | 85.5 | 82.8 | 80 |

2010-12 | 2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | TTM | |
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一株利益(EPS)(ドル) | – | – | – | – | – | 0.68 | 0.26 | -0.11 | 0.86 | -0.80 | -0.28 |
自己資本利益率(ROE)(%) | – | – | – | – | – | – | – | -5.04 | 27.27 | -36.04 | -1.03 |
エクイトランス ミッドストリームのキャッシュフローは?
事業の規模や拡大、縮小傾向はキャッシュフロー、すなわちお金の流れがどれだけ大きいかからわかります。
キャッシュフローは金額が高く、また売り上げに対する割合が高いほど効率的に稼いでいることがわかります。

2010-12 | 2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | TTM | |
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営業CF(百万ドル) | – | – | – | – | – | 490 | 550 | 670 | 722 | 976 | 1110 |
フリーCF(百万ドル) | – | – | – | – | – | 32 | -35 | 290 | -144 | 9 | 535 |
売上に対する営業CFの割合 | – | – | – | – | – | 77.4092 | 75.1366 | 74.7768 | 48.2943 | 59.8773 | 70.7006 |
エクイトランス ミッドストリームのバランスシートの健全性は?
バランスシートが健全なのか、つまり負債等が事業継続の障害にならないかは流動比率や負債比率からわかります。
流動比率は1以上なら1年以内の支払いに問題ないことを示し、負債比率は低いほど返済不履行になる恐れが低いです。
しかし、成長を続けていたり顧客からの支払いが滞る可能性が低い事業なら流動比率1以下でも問題なく、負債比率が高くても増えていっていなければ効率よく負債を利益に変えているとも言えます。

2010-12 | 2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | TTM | |
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流動比率 (流動負債に対する流動資産の倍率) | – | – | – | – | – | – | 5.27 | 0.59 | 1.04 | 1.12 | 0.79 |
負債比率 (自己資本に対する負債の倍率) | – | – | – | – | – | – | – | 1.27 | 10.18 | 9.40 | 2.18 |
エクイトランス ミッドストリームの配当や自社株買いの推移と株価チャートは?
企業が株主還元に積極的かどうかは配当による直接的な還元や自社株買いによる株価押し上げの傾向からわかります。
配当や自社株買いを安定的に行っているほど株主への還元意識が高いと言えます。
配当利回りだけでなく、自社株買いによる還元も合わせて見るとその銘柄の実質的な利回りがわかります。
ただし、配当性向が80%以上など高くなりすぎると無理をしている状態になり将来の減配の恐れがあります。
また、利益を次の投資に使い事業を拡大し続けて株価を上げることで株主還元するという方針をとり、配当なしとしている企業もあります。

2010-12 | 2011-12 | 2012-12 | 2013-12 | 2014-12 | 2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | TTM | |
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一株配当(ドル) | – | – | – | – | – | – | – | – | – | 1.76 | 1.20 |
配当性向(%) | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – |
増配率(%) | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | -31.8182 |

2015-12 | 2016-12 | 2017-12 | 2018-12 | 2019-12 | TTM | |
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配当金合計(百万ドル) | – | – | – | – | 497.0 | 418.0 |
自社株買い合計(百万ドル) | – | – | – | 291.0 | 238.0 | – |
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